これでいいのだ

ピンチをチャンスに履き違えたまま人生終わる予定

好きな人がいること。

「好きな人がいること」を
なにも特別だと思っていなかったあのころ。

初恋は、小学校2年生のとき。
ドッヂボールが強くて、ムードメーカー。
みんなの人気者。
転校してしまうまで好きだったRくん。

次は小学校6年生のとき。
勉強も運動もできて優等生。
でも偉ぶらなくて多趣味。
競い合うように授業中挙手し合ってたS。
両想いになったはいいけど、結局気まずくなって遊ばなくなっちゃったなー。

中学に入学して出会ったKくん。
S同様なんでもできるモテ男。
結局どうにもならなかったけど、3年間ずっと仲良くしてくれた。

そして、G。
一瞬だったけど、不良っぽいのに優しくて、
背が高くて頭が悪い、どこかの国のハーフだった。
めちゃくちゃ好きだった。でもあっけなく裏切られて、ほんと一瞬で終わった恋だった。

その傷を癒してくれたのが、Hだった。
優しくて、穏やかで、口数は少ないけどいつも想ってくれた人。
真面目で努力家で、目立たないけど手を抜かずに何事も頑張る人。
大好きになったし、尊敬してた。

高校のときに何かの気の迷いで(今でもなぜ好きになったか謎だ…)Nに猛アタックしたけど、やっぱりあっさり裏切られた。
このとき、『私が猛烈に好きになる人はろくなやつがいない説』が浮上した(Gしかり)。

大学では全然好きな人いなかったけど、唯一バイト先の後輩を良いなって思って。
ひっさしぶりに告白なんぞしたりした。ダメだったけど。

7人。7人か。
これは多いのかな、少ないのかな。

とにかく私は、なかなか好きになりにくくて、
一度好きになるとなかなかふっきれない。
急激に好きになる人は危険なヤツだから避けたい(でもやっぱり好きだと思ってしまうけど)。
かと言って、穏やかに好きになるには時間がかかる。
それを待ってくれる人はどのくらいいるんだろう。

私は、自分が『好き』と感じる感覚を知っている。
おなかの中があったかくなるような、
なにか柔らかいものに締め付けられたような、
くらくらして宇宙に放り出されたような、
呼吸がしづらいほど何かが大きく膨らむような、
そんな幸せな感覚を。

この先の人生、この感覚を味わえるのだろうか。
この人と一緒にいられさえすれば何もいらない、なんて思うこと、あるんだろうか。
そんな人が現れたとして、果たしてその人と一緒に人生を歩めるのだろうか。
その人と人生を歩むことが、私にとっての幸せなのだろうか。

好きな人がいること。
それは今の私にとって、とても幸せな夢だ。

好きじゃない人と一緒にいてもいいんだろうか。
いつか好きだと感じるのか。

好きになれればいいのに。